♪♥ この教材は,高校数学の基本問題のうち,いろいろな因数分解のバックアップファイルです. ♫♣ 元の教材が機器や通信トラブルで読めないときに,こちらを使ってください.なお,学習の記録は付いていません. • 指数法則 • 展開公式Ⅰ • 展開公式2 • 置き換えによる展開 • 展開の順序 • 展開公式の応用問題 • 2次式の因数分解 • 次数最低の文字で整理 • たすき掛け因数分解 • いろいろな因数分解 • 3次以上の因数分解 • 因数分解(応用問題) • 因数分解の入試問題
(1)
a2+b2+c2+2ab+2bc+2ca
1つの文字,例えばaについて整理すると,
a2+(2b+2c)a+(b2+2bc+c2) =a2+2(b+c)a+(b+c)2 b+c=Xとおくと (原式)=a2+2Xa+X2 =(a+X)2 元のb+cに戻すと (原式)=(a+b+c)2 …(答) |
(2)
a2+b2+c2−2ab−2bc+2ca
1つの文字,例えばaについて整理すると,
a2+(−2b+2c)a+(b2−2bc+c2) =a2+2(c−b)a+(c−b)2 c−b=Xとおくと (原式)=a2+2Xa+X2 =(a+X)2 元のc−bに戻すと (原式)=(a+c−b)2=(a−b+c)2 …(答) (別解) 展開公式の方から見ると (a+b+c)2=a2+b2+c2+2ab+2bc+2ca において,左辺のbの符号を変えると,右辺のbも符号が変わる(ただし,(−b)2=b2は2回変わって元のまま) (a−b+c)2=a2+b2+c2−2ab−2bc+2ca これを右辺から左辺に因数分解として読むと a2+b2+c2−2ab−2bc+2ca=(a−b+c)2…(答) ※なお,解答欄の選択肢の中で1番目と4番目は同じ式です. |
(3)
a2+b2+c2−2ab+2bc−2ca
1つの文字,例えばaについて整理すると,
a2+(−2b−2c)a+(b2+2bc+c2) =a2−2(b+c)a+(b+c)2 b+c=Xとおくと (原式)=a2−2Xa+X2 =(a−X)2 元のb+cに戻すと (原式)=(a−b−c)2 …(答) (別解) 展開公式の方から見ると (a+b+c)2=a2+b2+c2+2ab+2bc+2ca において,左辺のaの符号を変えると,右辺のaも符号が変わる(ただし,(−a)2=a2は2回変わって元のまま) (−a+b+c)2=a2+b2+c2−2ab+2bc−2ca これを右辺から左辺に因数分解として読むと a2+b2+c2−2ab+2bc−2ca=(a−b−c)2…(答) ※なお,(a−b−c)2と(−a+b+c)2は同じ式です.また,(−a−b−c)2と(a+b+c)2も同じ式です. |
(4)
a2+b2+c2−2ab−2bc−2ca
1つの文字,例えばaについて整理すると,
a2+(−2b−2c)a+(b2−2bc+c2) =a2−2(b+c)a+(b−c)2 積が(b−c)2で,和が−2(b+c)となる式は(有理係数の範囲では)見つからないので,この式は2乗の形にはなりません. 「上記以外」…(答) (別解) (a+b+c)2=a2+b2+c2+2ab+2bc+2ca (a−b+c)2=a2+b2+c2−2ab−2bc+2ca (a+b−c)2=a2+b2+c2+2ab−2bc−2ca (a−b−c)2=a2+b2+c2−2ab+2bc−2ca (−a+b+c)2は(a−b−c)2と同じ (−a−b−c)2は(a+b+c)2と同じ ※以上により,これらの2乗の中にa2+b2+c2−2ab−2bc−2caとなるものはない. ※無理式まで使えば と書けるが,これは上記の選択肢の中にはない |
【問題2】 次の各式を因数分解してください.(選択肢の中から正しいものを1つクリック)
(1)
a2+2ab+b2−c2 |
(2)
a2−2ab+b2−c2 |
(3)
a2+2ac−b2+c2 |
(4)
(a+b+c)2−(a−b+c)2
a+b+c=X, a−b+c=Yとおくと
(原式)=X2−Y2=(X+Y)(X−Y) =(a+b+c+a−b+c)(a+b+c−a+b−c) =(2a+2c)(2b)=4b(a+c) …(答) |
【問題3】 次の各式を因数分解してください.(選択肢の中から正しいものを1つクリック)
(1)
x4+x2+1
○2−□2の形を作ります
x4+x2+1=(x2+1)2−x2 =(x2+x+1)(x2−x+1)…(答) ※2次式の因数分解として,特に断りがなければ有理係数(分数係数)の範囲まで因数分解します.この問題では,2つの2次式を因数分解すると,どちらも虚数の係数が登場するので,通常はここまでで止めます |
(2)
x4−3x2+1
○2−□2の形を作ります
x4−3x2+1=(x2−1)2−x2 =(x2+x−1)(x2−x−1) …(答) ※2次式の因数分解として,特に断りがなければ有理係数(分数係数)の範囲まで因数分解します.この問題では,2つの2次式を因数分解すると,どちらも無理数の係数が登場するので,通常はここまでで止めます |
(3)
x4−10x2+9
複2次式の因数分解としてx2=Xとおきます
x4−10x2+9=X2−10X+9 =(X−1)(X−9) 元のxに戻します (x2−1)(x2−9) 2次式の因数分解として,行けるところまで行きます(特に断りがなければ有理係数(分数係数)の範囲まで) (x+1)(x−1)(x+3)(x−3)…(答) (別解) ○2−□2の形を作ります x4−10x2+9=(x2−3)2−4x2 =(x2+2x−3)(x2−2x−3) 2次式の因数分解として,行けるところまで行きます(特に断りがなければ有理係数(分数係数)の範囲まで) (x+3)(x−1)(x+1)(x−3)…(答)
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(4)
x4−x2−12
複2次式の因数分解としてx2=Xとおきます
x4−x2−12=X2−X−12 =(X−4)(X+3) 元のxに戻します (x2−4)(x2+3) x2−4は有理係数で因数分解できますが, x2+3を因数分解すると虚数係数になるので,こちらはここまでで止めます. (x−2)(x+2)(x2+3)…(答) |
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